手のひらの終焉

思い出して、

リャウカは顔が熱くなるのを感じた。

「スクセ、リャウド、この子、起きてるわよ。

あんまり悪口言わない方がいいんじゃない」

「だっ、誰だって起きるわっ」
 
リャウカは思わず起き上がって言った。
 
冷ややかな表情のアモーレが、

その眼を輝かす。
 
そして、

「あら、スクセなんて全然起きないわよ」
 
リャウカの心臓は微かにずきりと痛んだ。