「もう、何ごちゃごちゃ言ってるのよ。

眼が覚めちゃったじゃな~い」

突然アモーレの声がして、

仕切りのじゅうたんがめくられた。
 
アモーレはランプを持ってきたらしく、

こちら側が一気に明るくなった。
 
リャウカは慌てて眼を閉じた。
 
アモーレがリャウカの隣に寝ころんだのが分かった。

体が触れて、

強烈な香水の香りが、

リャウカをふわりと包んだ。