日曜日の朝、父親の訃報を知った。


とうとう兄に会うことになる


利香は今にも泣きそうだった。


「おかあさん…行きたくない。」


「気持ちはわかるけれど
そういうわけにはいかないのよ。
大丈夫、おかあさんが守るからね。」


竜平に電話をしようか
迷っていた。

でも兄に会うことを言えば
竜平を心配
させてしまう・・・・・


それならば月曜日に気がついた方がいい。


慌ただしく
荷物を詰めて
父の友人のオーナーさんと
空港を飛び立った。


一日も早く戻ってこれますように


そう祈って・・・・