「ダッコ?
雪湖は春から一年生なんだよ~
いつまでも赤ちゃんだな~」


「ずるいもん。
雪湖だってママにチューするもん。」


雪湖は利香の額にキスをした。


「今度来る時は
一年生だね~~~
ランドセル、ランドセル~~~」



今年はいろいろあって
夏のキャンプを変更して
温泉にやってきた。



「今年は、ここ冬に来ようって言ったけど
どうしてキャンプやめたの?」

雪湖の言葉に
顔を見合わせた。



「ここに来たかったの~
ママもほんとは冬の湖が見たかったけどね。
緑の湖もすごく素敵だね。」


「うん、鏡みたいだね。
白雪姫の
おかあさんもこんなおっきい鏡だったら
悪いことするのやめたかな」


雪湖の笑顔が突き刺さる。