待つ身は・・・・
それでも幸せだと思った。


一人で生きてきたあの日々は
竜平を忘れるために必死に働いていた。


今は会えなくても電話やメールが来た。


だから寂しくない


これ以上求めたら罰があたる・・・・・


だけど・・・・
利香にはどうしても欲しいものがあった。



久しぶりに抱きしめられて
利香の胸はときめいた。


「あ・・・しまった。
買ってくんの忘れちゃった。」


いいところで竜平はそう言った。



「怖いの?」



「いや…そうじゃないけど…」



「私に子供ができたら困る?」


竜平は困った顔をしたが


「そんなことはないけど・・・・」


竜平は間違いなく怖がっていた。
利香の目はおどおどしてる竜平を見た。



「なかったら抱いてくれないの?」



「いや…ちょっとコンビニ行ってくるかな。
確か売ってたよな。」


竜平が体を起こした。