~Snow White~『ニ巻』

大きな仕事の契約がとれそうだと
会社は盛り上がっていた。


「うちできまりでしょう。」
父に専務がいい

「あの仕事を完璧にできるのは
うちくらいだろうからな。」


大口の契約が
決まりかけてる熱気がつたわってきた。



「この仕事が成功したら
うちの会社はもっと大きくなる。
おまえにとっても
プラスになるだろう。」



竜平に話す
父は誇らしげだった・・・・



その仕事がひっくりかえったのは
それから一か月後のことだった。



その日は、めずらしく父が
早く帰ってくるということで


利香に会いたいというから
竜平は利香の携帯に連絡をした。


携帯電話という
便利なものが、一人一人に
普及しだして
便利な世の中になっていた。