「悪魔・・・・」
利香の声に稔の顔が変わった。
もう一度叩こうとした
利香の手を奪った。
「キャ……」
「悪魔になりたかったんだ。
だからあの日、この札幌で
おまえを自分のものにしたんだ。
いくらおまえが俺から離れても
おまえは俺のものだから。」
「違うわ。私は…」
「かあさんはね…大槻の財産が欲しいんだよ。
わかる?おまえを使って
この贅沢な暮しを一生していきたいんだ。
だから俺に抱かれてるわけ。
犠牲なんかじゃないよ
愛なんかじゃない、
自分のため、そこにおまえがいるだけ。」
「そんな汚い言い方しないで。」
「俺に抱かれてる
かあさんはまだまだ女だよ。
言うこと聞きます
そう言ってさ~~
ボランティアだな、俺は・・・・。
おまえの面影だけ
年老いたかあさんに見つけるだけ。」
「どうして・・・・
どうしてそんな言い方すんの・・・・
仲良くやってきたじゃない・・・・
あの日まで家族だったじゃない・・・」
腕の自由を奪われて
利香は顔だけを動かした。
利香の声に稔の顔が変わった。
もう一度叩こうとした
利香の手を奪った。
「キャ……」
「悪魔になりたかったんだ。
だからあの日、この札幌で
おまえを自分のものにしたんだ。
いくらおまえが俺から離れても
おまえは俺のものだから。」
「違うわ。私は…」
「かあさんはね…大槻の財産が欲しいんだよ。
わかる?おまえを使って
この贅沢な暮しを一生していきたいんだ。
だから俺に抱かれてるわけ。
犠牲なんかじゃないよ
愛なんかじゃない、
自分のため、そこにおまえがいるだけ。」
「そんな汚い言い方しないで。」
「俺に抱かれてる
かあさんはまだまだ女だよ。
言うこと聞きます
そう言ってさ~~
ボランティアだな、俺は・・・・。
おまえの面影だけ
年老いたかあさんに見つけるだけ。」
「どうして・・・・
どうしてそんな言い方すんの・・・・
仲良くやってきたじゃない・・・・
あの日まで家族だったじゃない・・・」
腕の自由を奪われて
利香は顔だけを動かした。


