「ここの料理はうまいんだよ。
よく父と札幌に来た時、お邪魔したんだ。
調理長の主人の腕と
客商売の優れた女将
支店を出さないかという誘いにも
のらずここで
ここの美味しいものを出したいっていう
頑固な考えで・・・・
ここに来ると落ち着くんだ。」
稔の顔がほころんだ。
「息子が三人いるんだけど
上の二人は父の後を継いで
当たり前のように
板前修業をしてて
一番下がその遺伝をひっくりかえすように
ものを作ることに没頭して
時間も平気で何時間も過ぎてしまうくらい
違う職人気質らしいんだ。
おもしろいよな~
おんなじ兄弟でさ……環境も一緒なのに
料理に対しての気質と
違うものに対しての気質と
主人や女将のぼやきが笑えるんだ。
父より少し年上だけど
なんか家族ってこういうもんだ
みたいなあったかい気持ちになるよ。」
よくしゃべる稔といると
昔に戻ったようだった。
よく父と札幌に来た時、お邪魔したんだ。
調理長の主人の腕と
客商売の優れた女将
支店を出さないかという誘いにも
のらずここで
ここの美味しいものを出したいっていう
頑固な考えで・・・・
ここに来ると落ち着くんだ。」
稔の顔がほころんだ。
「息子が三人いるんだけど
上の二人は父の後を継いで
当たり前のように
板前修業をしてて
一番下がその遺伝をひっくりかえすように
ものを作ることに没頭して
時間も平気で何時間も過ぎてしまうくらい
違う職人気質らしいんだ。
おもしろいよな~
おんなじ兄弟でさ……環境も一緒なのに
料理に対しての気質と
違うものに対しての気質と
主人や女将のぼやきが笑えるんだ。
父より少し年上だけど
なんか家族ってこういうもんだ
みたいなあったかい気持ちになるよ。」
よくしゃべる稔といると
昔に戻ったようだった。


