「ところでヨシツネくん。私の誕生日会、来てくれるよね?」


ほかのみんなは俺のことを"ヨッチャン"と呼ぶけど、マイちゃんだけが"ヨシツネくん"と呼んでいる。

俺はこの子に関する記憶がスッポリ抜け落ちてしまっているようだ。

俺はマイちゃんとどういう風に関わっていたんだろう。
誕生日パーティーに呼ばれるほど親しくしてたのかな。


「もちろん行くよ!」


「そう、よかった」


「それで、あの
…いつだったっけ?」


「え?もう〜」

彼女が呆れたように笑うから、俺は笑ってごまかすしかなかった。


「えへへへへへ」


その時だった