「あ、綾野さん…それ…」
バイトで一緒の女の子が、おれの左手の傷に気づいたらしい。
手首に横一文字についた傷跡。
「ああ、これ?
ためらい傷。ブシュッ」
と、手首を切る動作をしてみせる。
「ぇえ!?」
引いてしまう女の子。すかさず
「あはは〜冗談だよ。
これは小学生のとき友達とふざけあっててさ、ヒーロー戦隊ごっこ?
勢いあまって教室の窓ガラスをブチ割っちゃったんだ。
で、10針縫う大ケガ(笑)
バカだろ〜?」
とフォローを入れる。
「なんだ、あ〜びっくりした。
綾野さんて落ち着いた感じするけど、そんなヤンチャな頃があったんですね」
「そりゃあ俺だって、子供のころは…」
バイトで一緒の女の子が、おれの左手の傷に気づいたらしい。
手首に横一文字についた傷跡。
「ああ、これ?
ためらい傷。ブシュッ」
と、手首を切る動作をしてみせる。
「ぇえ!?」
引いてしまう女の子。すかさず
「あはは〜冗談だよ。
これは小学生のとき友達とふざけあっててさ、ヒーロー戦隊ごっこ?
勢いあまって教室の窓ガラスをブチ割っちゃったんだ。
で、10針縫う大ケガ(笑)
バカだろ〜?」
とフォローを入れる。
「なんだ、あ〜びっくりした。
綾野さんて落ち着いた感じするけど、そんなヤンチャな頃があったんですね」
「そりゃあ俺だって、子供のころは…」


