新たな世界 騒がしく遊ぶ子供たちをよそに、木陰に座っている俺は明らかに異形だった。 膝を三角におり、俯いた。 年齢は騒いでいる子らと、さほど変わらない。 もちろん姿形だって変わらない。 けれど、あのなかに入れない。 何故? そんなの知るはずもない。 だけど、 俺の中にいる、 もうひとりのやつが、 拒絶していた。 ,