「お前いい加減にしろよ」 廊下を歩いてると 後ろから声がした。 夏月だった。 「…は?」 意味がわからない。 「だからいい加減にしろって言ってんの。 朝からずっとボーっとしててさ 未来も蓮も俺もずっとお前のこと 気ィ使ってやってんのに お前は上の空。 しまいには、あいつの告白を 一言で終わりにして。 あんな奴でも、勇気絞って言ったんだよ。 お前の気分が最悪だろうが何だろうが 今日のお前は最悪」 夏月はそう言ってどこかへ行ってしまった 夏月の言葉が頭の中で繰り返される