キーンコーンカーンコーン 鐘が鳴ったっ! 「ごめん!今日急用あるから 先帰るねっ せんせーさよーならっ」 「ちょ、水無月!待ちなさい! まだ宿題渡しとらん!」 遠くで先生の声が聞こえたような 気もしたけど、あたしは走り続ける。 「凛へんなのー。 さっきまでボーっとしてたのに」 「まあアイツが変なのは 元からだろ。俺らも早く帰ろうぜ」