あたしは、アイツの目を見て名前を呼んだ。



「………………////」何故か真田 遼太郎は、あたしから顔を背けて黙った。






『………おいっ!
名前呼んだんだから退いてよ。』



「……うん。」



真田 遼太郎は素直に退いてくれた。




『真田 遼太郎!!!
もう呼ばねぇからなッッ!?』


あたしが大声で言うと、アイツは驚いた顔をした。












そして、あたしが今まで見たことのない笑顔でフワッと笑って…………


「いいよ(笑)
美依が自分から俺の名前を呼びたいって思わせるからさ♪♪」




『………はぁ?
呼ぶわけねぇーよ!
ばぁーか!!!!』



あたしは、そう言うとにっこり笑いながら走って学校に急いだ。