『…分かったよ。
測ればいいんでしょ?』

あたしは、渋々体温計を受け取る。


『……ねぇ、抱きつかれてたら測れないんだけど………放せよ?』



「………あぁ。
ごめん、ごめん(笑)」
とか言いながら、あいつは、ふわっとあたしを持ち上げると、ベッドまで運ばれた。






『えっ!?
何で??!!!
ちょっと、真田 遼太郎ぉ!?』








ぼふっ………とあたしは、ベッドに──────