客観的目線

紫音は、あえて相手の写真を見なかった。
それは、封筒に品川雄介と書いてあったから。

雄介は品川食品の跡取り息子。


だから、父親は攻略婚をさせようとしている。

そんなこと、紫音は分かっていた。


雄介がどんな奴なのか、紫音はよく知っていなかった。


・・・・・・・・品川雄介の地位というものを・・・・・・