那央達はjokerにいた。

このclubは瑞希のお母さんが経営している。

常連は江藤・・・。

『瑞希おかえり!優人大きくなってまぁ!那央は可愛いねぇっ♥』

那央にとって可愛いは禁句だが、瑞希のお母さんだけはもう慣れた。

―ガシャンッ―

『今のおと何かしら??』


―カラン―

「・・・ッ紫音・・・」

那央はまさか紫音が来るとは思ってなかったがそれ以上に紫音の冷酷さに開いた口がふさがらない。


『江藤って奴はどこだ!?出てこいッ!』

「俺だよ、結城紫音チャン今朝はどーも」

『誰だよ。キモイなテメェなんて知るか』

「とぼけないでよね~」

『うざ。龍と竜をどうしてくれんの?』

「あぁ、あの役立たずねぇ・・・」

『てめぇ、もういっぺん言ってみろ!』


紫音は“役立たず”という言葉が嫌いだった。

小さい時、父親にいつも役立たず!と言われ暴力を振られてきた。
それを母親は泣いて見ていた。でも、ごめんねといつもいつも言ってくれた。
・・・でも、ヤツだけは笑って見ていた。忘れはしない・・・梨音・・

「役立たずって言ったんだよ!」

『表へ出やがれこのクソ馬鹿野郎めが!』

「買ってやるよ!」

『ママさん、悪ィな。』



結局紫音が圧勝し江藤のチームは藍蝶の傘下に入ることになった。