金太郎ガール。



疾風くんは私に近づいて来て、短さMAXな私の前髪をさわった。


それだけで、私の心臓はぎゅうっと締め付けられる。


「まどかちゃんは…可愛いよ。」


疾風くんが微笑みながら呟く。


「正直この前髪はすごいけど。本当に金太郎みたい。」


でも、と疾風くんは続ける。


「まどかちゃんらしいよ、これ。あっ、ほら実際まどかちゃんて金太郎みたいにお茶目だし。」


……ん?
疾風くんなんか、話ズレてないですか??


でもそんなことはお構い無しに疾風くんは話し続ける。


「金太郎って馬乗りの練習に熊使うでしょ。そういうところ、まどかちゃんっぽいよね☆」


ああもはや意味不明です疾風くんまさか天然キャラだったとは。