獅堂先輩がどんな人なのか
だんだん分かってきた気がする…。
俺様で…ナルシストで…自分勝手で…。
ほんと…
とんでもない人と関わっちゃったな…。
「…って…何してるんですか!?」
あたしがぼーっとしてる隙に
ブレザーのボタンを外す先輩。
「ムカつくからここでヤる」
「ヤっ!?って、ちょっ…」
「何?また拒否んの?」
睨んでくる先輩の目は
「これ以上拒否ったらまじで許さねぇ」
って言われてる気がして、
「ほ、放課後っ」
ついそう言ってしまった。
「放課後に…何かお詫びしますから…」
「………分かった」
不機嫌そうにあたしから離れた先輩。
「じゃあ放課後、部屋に来い」
「部屋?」
「講堂の横にある建物だよ。
来たことあんだろ」
講堂の横…。
「…VIPルームのことですか?」



