真剣に叫んできた。
「なのにお前はあんな奴に惚れて…
いいか!?
中学からの知り合いだか知らねぇけど、
俺と出会ったら
俺に惚れるのが普通だろ!?」
は、話が見えない…。
「まあ…惚れるとまではいかなくても、
あいつのキスは許せて
俺のキスは許せないなんて
絶対ありえねぇ!」
“俺の方がいい男だろ!!!!”
“なんで俺のキスは拒んで
あんな奴のキスは受け入れんだよ!”
まさか…先輩が今朝言ってたことって…。
「あの…昨日邪魔してきたのって…
先輩よりも植野先輩を選んだから…
ですか?」
おそるおそる聞くと、
「当たり前だろ。
あいつの前でだけにこにこしやがって」
あっさり認めた。
そいうことか…。
先輩は、
何もかも自分の思い通りにならないと
許せないんだ。
やっぱり…お金持ちだから?
「なんだよ、文句あんのか?」
「文句っていうか…」
呆れてるというか…。



