「明日が大丈夫なら今日でもいいだろ」
う…そう言われると言い返せない。
「…どうしても明日がいいんです」
「なんで?」
「え?えっと…」
理由を話すのは
ちょっと恥ずかしいんだけど…。
質問に答えられないでいると
先輩が諦めたように呟いた。
「……分かった」
うつむいていたあたしは顔を上げた。
「明日までは待ってやる。
…その代わり覚悟しとけよ」
「…覚悟?」
首をかしげるあたしを
先輩はじっと見つめる。
「散々待たされたんだ…
『嫌だ』は認めねぇからな」
「『覚悟しろ』に『嫌だは認めない』…
やっぱそういうこと?」
「ただ単に『これ以上は待たない』って
意味かもしれませんよ?」
「でも…あの創吾だよ?
絶対なんか企んでるって!」



