「んなの休め」
「それが、
今日で今弾いてる曲
終わらせなきゃいけなくて」
「明日にしてもらえ」
「あ、明日は担当の先生がいなくて…」
「嘘つくなよ」
「え?」
「お前、嘘つく時俺から目そらしてる」
「あ…」
「そんなに嫌かよ、俺とするの」
「そんなんじゃ…」
「心の準備するとか言ってたけど、
どうせまだなんだろ?」
いつにもなく鋭い視線に
たじろぎながらも必死に顔を振る。
「じゃあ、なんでそんなに嫌がんだよ」
「それは…」
ダメだ…
このまま言い合ってても
誤解されちゃうだけ…。
「あ…明日!」
「あ?」
「明日なら、だ、大丈夫です」



