なんだかんだで先輩も疲れてたのかな…
しばらく寝かせてあげよう。
あたしは先輩を起こさないよう
正面に体を向きなおした。
遊ぶだけ遊んでころっと寝ちゃうなんて
子供みたい…。
子供みたいで…
普段の先輩からは想像出来ない。
けど…こんな先輩も悪くないかも…。
「…お……未央…」
ぼんやりと聞こえる先輩の声。
「…き…未央……未央起きろ」
次第にはっきりと聞こえてきた声に
ゆっくりとまぶたを開いた。
「…目ぇ覚めたか?」
「……先輩?…あの…あたし………」
「悪い、俺が先に寝ちまったみたいで」
先輩にもたれかかっていたあたしは、
目をこすりながら姿勢を正した。
そっか…あたし、あのまま寝ちゃって…。
ぼーっとする頭で思い出しながら
窓の外に視線をうつした。
「え…せ、先輩!今何時ですか!?」



