「ちょうど美紅に会ったから預けてきた。
早く戻ってきたかったし」
「それってどういう…」
そう聞こうと思った瞬間、
先輩の顔が突然近づいてきた。
間一髪で顔をそらしたけれど、
次の瞬間にはあごを掴まれてしまい
逃げきれず唇が重なりそうになった
その時。
目の前から先輩が消え、
代わりに現れた人。
「そ~~う~~ご~~!!!」
ものすごく怒った口調で
先輩の首を腕で締めつけてる美紅先輩だ。
「女の子に無理やりすんなって
あれほど言ったでしょうがあ!!!」
「いててっ!は、離せ美紅!」
苦しそうに腕を叩く獅堂先輩に
美紅先輩は腕をゆるめた。
「いい加減学習しなさいよね!?」
首をさする獅堂先輩にそう怒鳴る。
「美紅、てめぇ…邪魔すんな!」
「人聞きの悪いこと言わないでよ。
“救出”って言ってくれる?」
「何が救出だ!未央は俺の女だぞ!」
「はいはい、分かった分かった」
興奮する獅堂先輩を軽くあしらうと、
クローゼットの中から
スカートを取り出した美紅先輩。



