「その中のどっかに
美紅の予備のスカートあるから履いてろ。
俺はこれクリーニングに出してくる」



そう言って
あたしの手からスカートを受け取った。



パタンッ



ドアの閉まる音が聞こえて数秒後、
顔だけを部屋から出した。



…本当に…いないよね?



先輩のいないことを確認し、
扉を閉めてクローゼットの中を見渡した。



…どこ?



美紅先輩の予備のスカート…どこ!?



シャツ1枚でいるせいか
スカートが見つからないことに
焦りが増す。



どうしよう…
早くしないと先輩が帰ってきちゃう…。



でも、クリーニングに出すって…
学校の外まで行ってくれるのかな?



けど、
他の3人が帰ってきたらまずいよね…
あたしがいること知らないわけだし…。



もういっそ、これでも借りようかな…。



近くにあったジャージに視線を向ける。



でも少し大きいみたい…男物かな?



そう思いながらジャージを体に当てた時。



キィ