「……~~~~!!??」
ようやく自分の置かれてる状況に理解した瞬間、今度は重なる唇から舌が絡まる。
「…っ!?…んっ…」
感じたことの無い感覚に頭がおかしくなりそう。
何これ…やだ…っ!!
心の中でそう叫んだと同時に、無意識のうちに入ってきた舌を思いっきり噛んだ。
唇を重ねてきたその人は勢いよく私から顔をそらし、私はすぐに制服の袖で口元をこすった。
「ってぇ…」
「あ…ご、ごめんなさい…」
慌てて謝ると、その人は私を見てボソッと呟いた。
「名前とクラス」
「え?」
「いいから言え!!」
「も、百瀬未央!1年4組です!」
「あ、そ。覚えとく」
それだけ言うとその人はさっきと同じように地面に横になった。
わけがわからず、一刻も早くその場から離れたくて私は何も言わず先輩達に背を向けてその場を離れるため走り出した。
何…何…?
何が起きたの?
なんなのあの人!?



