こちらに向かって何かが飛んでくるのが視界に入る。 舌打ちをし、ゆっくりと手を翳してぶつかる寸前でそれを止めた。 ―さっきの天使? 「ぐっ…!!!」 「なに?お前」 見るからに天使は深い傷を負って苦しそう。 翳した手を離して、代わりに胸ぐらを掴んだ。 「愛莉ごめんー、投げ飛ばしちゃった」 「あぁ、綺羅がやったの」 「あはは、方向間違えちゃってさ」 「じゃあ私が代わりに始末してあげる」 にっこり笑い、天使の首に指先を当てる。 さぁ、綺麗な血を咲かせて。 「お前に俺は殺せへん、で」 .