どくどくと血が溢れる。 痛みを通り越して、熱い。 「あ、い?」 誰かの声が聞こえ、目を開ける。 目の前には櫂莉がいて、目を見開いてこちらを見ていた。 そしてその櫂莉の持つ刀は私の左肩を貫通している。 ギリギリ私も守る体制で櫂莉の刀の柄の部分を抑えていて、後ろの神までは届いていない。 「あいちゃん…」 間に、合った。 .