「いだっ!!!」 急に手枷が取れた事で体制が崩れ、地面へ倒れ込んでしまった。 そして直ぐに起き上がり、壁の前に立ちはだかった。 「――スゥ、」 小さく息を吸い、未だ血が流れる手に力を込める。 バコンッ!!!! 見事に壁は割れ、瓦礫が外へと飛んでいく。 てっきり地下にいるものだと思っていたが、壁の向こう側には薄暗い空。 「許さへん」 綺羅も櫂莉も。 私を騙した。 憎しみや悲しみ、色々なものが溢れ出す。 瞳が、赤くなる。 刺青が濃くなる。 翼が更に大きくなる。 「まずは、死神」 .