「優羽…」
たくさんの子供達を守るように、神は人の中に溢れていた。
俺に気付いた神は真っ直ぐに俺を見つめる。
「全員王宮に入った」
「ありがとう」
「俺が出ていくと同時にバリアを張ってくれ」
「…わかりました」
最後に礼をして、神に背を向ける。
そして数歩歩いて立ち止まった。
「栄子、絶対ここにいろよ!!!」
「帰ってきてなぁ…!!!」
「わかった、戻ってくるよ」
同じく人混みの中で避難している栄子を必死で慰めている伊音。
…やっぱ彼氏だな。
「伊音」
「わかった、今行く」
バツの悪そうに栄子から背を向け、王宮から羽ばたく。
そして王宮から出た瞬間に、バリアは張られた…―。
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