「あたしらもあいが帰ってくんの、待つから…」 「…あぁ」 「優羽くんだけでも、人間界にいてあげてっ…」 正直、栄子が俺を責めないでくれて助かった。 もし責められたら、俺は再び暴走しかねない。 …やっぱりあいの親友やな。 「なんか変化あったら直ぐに伝えるわ」 「わかった、暴走しないでね」 「気をつける」 未だ涙を流している栄子の肩をポンと叩いて、再び歩き出す。 森を抜けて、人間界と天界の狭間にある扉へ。 あいのいない家へと…―。 .