「やはり見事な翼だな」
「あ…」
痛みが治まり、全身の力が抜ける。
くた、と魔王に寄りかかるように倒れ込むと腰を掴まれ支えられた。
「これを見てみろ」
「なに…これ」
ゆっくり自然を向ける。
そこには私の二の腕に入れ墨が彫ってあって、
まるで悪魔のような不気味な絵。
…そして私は完全な悪魔。
「離し、て!!!」
「おっと」
魔王の腕から逃れ、一目散に扉まで走る。
「はぁっ…はぁっ、」
扉を開けると、そこには綺羅。
突然出てきた私に驚いて目を見開いていた。
「あっ、ちょっ、あいっ!!!」
「っ…!!!」
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