「もうええか」
「うん…」
ぐす、と鼻を鳴らして優羽から離れる。
…こんなに泣いたん何時ぶりやろ。
あ、さっき春の事で泣いたわ。
「あーびしょびしょやんけ」
「なっ…!!!」
「鼻垂らすなボケ」
「はぁ?!」
さっきの優しい優羽はどこ?!
優しい羽って全然やん!!!
「ほな回収しよか」
「回収…?」
首を傾げる私を横目に優羽は丸い水晶みたいな物を取り出す。
「下がっとけ、お前も吸い込まれんぞ」
「は、はい」
言われた通り優羽の後ろに隠れて覗き込む。
瞬間、水晶は青い光を放つ。
「うわぁ、」
そして瞬く間にキメラは水晶の中に吸い込まれてしまった。
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