ドキドキしながらキメラの隣に立つ。
真っ二つに割れたキメラを剣でツンツンするけど応答なし。
「まじで…?」
それが分かったと同時に全身から力が抜けた。
ガクッと膝から落ちて、地面に座り込む。
「いっ…!!!」
…忘れてた。
肩を見てみると悲惨な事に。
着物は黒いから分からないけど、穴が空いていて傷がよく見える。
…普通忘れるような傷じゃないって。
「あい」
「優羽…」
見上げれば優しい顔をした優羽が立っていて、
ぽた、
「優羽―!!!」
安心からか、涙が溢れて止まらなくなった。
「よー頑張った」
そう言って優しく抱きしめて、私の頭を撫でてくれた。
「うわあぁぁぁん!!!」
ぼたぼたと涙は優羽の白装飾を濡らしていく。
それに気づいている筈なのに、優羽は私が泣き止むまで抱きしめていてくれていた。
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