ザクッ!!!
再び鳴った鈍い音は私に対してではなく、
「あぁアああァ!!!」
私がキメラの腕を剣で切った音。
「………痛」
ズブズブと刺さった爪を抜いて地面に投げ捨てる。
痛さは半端ないけれど、何故が耐えられるくらい。
「も―キレた」
春に心を傷つけられて、今度は体。
…あり得へん。
「人間を材料にしてるとか、動物を材料にしてるとか関係ないねん」
なんでうちばっかり。
「魔界やら天界やらどんだけファンタジー?」
痛い思いしなあかんねん!!!
「もームカついた!!!」
剣を片手でギュッと握り、地を蹴る。
ふわっとキメラの頭上を飛び越えて背後に回った。
「でも」
そして再び軽く飛んで剣を思いっ切り振りかぶった。
「この力ちょっと面白いし協力するわ」
キメラの頭に剣を突き刺してそのまま体を切る。
「キィアァアアァア!!!」
叫び声が辺りに響く中、キメラの体は二つに割れて
「はぁっ…はぁっ」
ぐしゃ、と音がすると同時に、私はその場に座り込んだ。
…やっつけた?
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