「鍵っ!!!早くっ!!!」
「あーうるさい!!!」
マンションに着いて、優羽に怒られながらも急かし続ける。
ガチャッと鍵が開いたと共に、ブーツを脱いで部屋に入った。
「ゆーうー」
「はいはい」
一目散にソファーに座ってニコニコと優羽を待つ。
それを呆れた顔で見ながら、優羽も隣に腰掛けた。
「今出したるな」
「うんっ!!!」
紙袋から小さな箱を二つ取り出す。
一つは私に、一つは優羽の手に。
中身はわかっているのに何故かドキドキで、
「わぁ、」
リボンを解いて箱を開けると待ちわびた指輪。
今にも泣きそうな私に一歩近付き、優羽はその指輪を箱から取り出す。
「え?」
「いいから」
奪われた指輪を持ちながら私の手を掴んで、
「誕生日おめでとう」
左の薬指に填めてくれた。
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