「失礼します」




柔らかい声に導かれ、扉を開けて部屋に入る。


そこには神が部屋の中の花に手入れをしていて、にっこり微笑みかけてくれた。


…あー不安消えていくっ!!!




「ごめんなさいね、突然呼び出して」


「い、いえ!!!」


「どうぞお座り下さい」


「はい…」




以前話し込んだ時と同じソファーに座る。


正面のソファーにも神が座り、向かい合う形になった。




「えっと…なんでしょうか」


「実はね、魔界が再び動き出したの」


「えぇ!!!」




動き出したって事は、魔王や綺羅も…。


再びキメラを造ってるって事?




「人間界に帰らなきゃ…!!!」




これ以上犠牲を出すわけにはいかない。


止めなければ、奴らを。




「落ち着いて、まだ人間界には被害はないから」


「でも…!!!」


「あなたに聞きたいことがあるのよ」





聞きたいこと…?





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