そして一つ一つ思い出のように神は語っていく。
私を大切に抱き締めながら。
「けどね、私には貴女が可哀想に見えたの」
「私が?」
「そう、何故だかわからないけどね…だから貴女を生かしたわ」
「えっ?」
あ、でもそうか…。
そうじゃなかったら今頃私ここにいないもんね。
「記憶は無くし、魔界の力も奪ったのよ」
「…そうすれば魔王も力を使えない、と」
「そういう事ね」
なんだか段々わかってきた。
だから私は人間として今まで生きてきたんだ…。
…あれ?
「さっき戦争が数年前って言いましたよね?」
「ええ」
「でも私今二十歳ですよ?計算が合いません」
生まれた時から私は地球にいた。
それっておかしくない?
「…貴女は人間でいうと十五才で人間界に来ました」
「でも!!!私産まれてからずっと…」
「それは私が記憶を変えたからです」
記憶を、変えた?
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