「綺羅…」




あれから姿を現していないけれど、少し気になる。


あれだけしつこい奴だったのにあっさり…。





「はぁー…」





栄子が攻撃してきたから、綺羅を倒せなかった。


まぁでも優羽が助けてくれたからよかったけ…





ど!!!








「ちょっ、優羽!!!」


「いてっ!!!」


「あんたキメラ倒せるんちゃうの?!」





急に起き上がった為、優羽は後ろに転がる。


睨む優羽を無視し、混乱する頭を必死に抑える。






「天使にキメラは倒せないんよね?」


「…まぁな」


「じゃあなんでキメラを傷つけること出来るん?」





確かに出会った時に優羽は倒せないって言った。


でもヤモリのキメラの舌を切ったり、栄子の腕を切ったり…


その時は余裕無かったから考えてなかったけど、


考えてみたらおかしくない?








「なんでそこまで出来てどどめは刺せへんの?」


「はぁー…」







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