「回収、するぞ」 「………………」 優羽に抱かれ、水晶を前に何も言えなくなる。 …これで、本当に最後。 「嫌やぁ…」 涙で視界がぼやける中、 栄子は水晶へと吸い込まれてしまった。 守ると決めたのに 私は何も出来なかった。 「…帰るぞ」 優羽の言葉に頷くことしか出来ない。 それを解ってくれたのか、私を抱き上げて大きくジャンプした。 ふと地上を見ると、怪我をした人達は救急車で運ばれている。 …優羽が移動させたんかな。 ぎゅ、と抱き付き、再び涙が溢れた。 .