私達は、黙り込んでしまった。

    

    故郷がなくなる。
    星がぶつかる。
    
    それを、止めるのは
     私達・・・・・・・・



今、この空間は、
妙な現実感と、はたまた
自分がここにいないような非現実感が
支配していた。







「あっ」

沈黙を消し去るジュナの声。


「・・・・・・・朝日のようです」

目をやると、見慣れない木々の向こうに、
ボウッとした太陽がのぼってきていた。

「朝・・・・・・・」



私たちがここへ来たのは、
全くの偶然かもしれない。

けれど、
ここに来たことは無意味じゃなかった、
ということを私は感じた。