その夜あたしは眠りに
つけなくて

ただ鳴らない携帯を

握りしめることしかできず

なんとも言えない気持ちで

いっぱいだった―――



よし。今日の今日だから

翼君から連絡なんかあるはず

ないよね……。




目をつぶって

眠たくなるのを待った―















ハァ〜眠れない!!

どうしよう。もう朝まで
起きてようかなぁ〜


その時だった




携帯のメロディーが

鳴り響く――――