クシャおじさんのサイン本


…そういえばクシャおじさんって、今でも顔がクシャっとなるのかな。


そんな考えが一瞬、頭をよぎった。
しかしすぐに、直木賞作家の新刊に目が向いた。


ワゴンの向こう側から、賢そうな8歳くらいの女の子がこちらを見ている気がした。

でも俺は、直木賞作家の本から視線を外さなかった。