その顔を見て、心臓がズキンと鋭い痛みをしたような気がした。
――どうしていつも笑うのよ。
セシルは怒りに似たような感情がじわじわと沸き上がってきた気がした。
声も自然と震える。
「なんで……なんで貴方が殺されなくちゃいけないの?貴方は何も悪くないじゃない。あなたのお父様だって―――。愛する事に種族なんて関係ないじゃない」
セシルは思わず口走っていた。
しかしすぐにハッとした。
一体誰の事を言ってるんだか……
セシルは馬鹿らしく笑うようにフッと頬を緩め、おでこに手を当てた。
「ごめんなさい」
メニュー