何だかこの人の悲しい顔を見るのは苦手だな。
セシルはそんな事を思った。
しかしさっきの言葉を思い出して言った。
「どういう事?」
セシルは眉間にしわを寄せながらラルウィルを見た。
彼は深刻そうな顔をしながら静かに口を開いた。
「恐らく奴らが探しているのは俺だ」
「えっ?」
セシルは言葉を失った。
何となく思っていた事が改めて口に出されるとショックは大きい。
しかしこの森にいる何百年も生きている男、なんて彼しかいないだろう。
こうやって絶句していても自分の中では分かっている事だった気がする。
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