満ち足りない月





「……報告するんですか」

若い男の声が聞こえ、次にふう、と溜め息が聞こえてきた。


「するしかないだろう。奴ら、何を見抜くか分からないぞ」

奴ら?

「はぁ……、何で俺らあんな化け物の下で働いてんでしょうかね」


化け物?一体何の事を言ってるのかしら。


すると一瞬ピクッとラルウィルの上体が動いたのが分かった。



「それにしても“奴”は一体どこにいるんですかね」