満ち足りない月





「それなら私もついて行っていい?もう少しあなたと話してたいわ」


セシルはレイルに向き直ると言った。


「じゃあ行きましょうか」

レイルは歯を見せて、愛想のよい笑みを見せた。









庭園はいつものように様々な色が溢れており、少し眩しいくらいだった。


ラルウィルがやったであろう水の雨が花達の体を濡らし、それが日の光りを浴びてキラキラと光っていた。

外の空気も気持ちが良い。



セシルは毎日この庭園に来ていた。

ラルウィルが水をやるのを眺めていたり、掃除の休憩に庭園に置いてあるベンチに腰をかけたり。


まだそんなに時期が経っていないから分からないけれど、季節によってこの庭園は色を変えるのよね。


私はその四つ、全ての景色を見る事が出来るのかしら。



セシルは眺める度に同じ事を思うのだった。