ラルウィルがハア、と溜息をついた。
「シンシアに、だろう?」
するとウルベは素早く振り返ってラルウィルの顔を見ると吹き出した。
「何だ、お前。あいつに似ていると思ったのか?煙草は吸っていないだろう」
珍しく笑うウルベ。
余程可笑しいのか止まらないようだ。
ラルウィルは顔に手を当てて、より大きな溜息をついた。
「全く同じ事をリュエフも言ってたよ」
「あの狼小僧が?ふん、なるほどな」
にやりと笑うとウルベは横目で彼を見る。
「まあ確かに似ているだろうが、それは容姿やちょっとした性格だろう」
すると突然、ウルベが表情を変えた。
また硬いものに変わる。
「私が似ていると言ったのはシンシアではない」



