満ち足りない月





廊下の件?


セシルはウルベの言葉の意味がよく分からなかった。



「さて、片付けるか」


ラルウィルはそう言って立ち上がった。


そんなラルウィルを見てセシルが言う。


「ラルは花の水やりをやってきて。ここは私が片すから」

セシルは自分が使った皿を重ね始めた。


するとレイルという少年も立ち上がる。


「僕も手伝います」

そう言うと、レイルも同じように皿を重ね始めた。

セシルはそんなレイルを見ると、「有り難う」とニコッと笑った。



「すまないな、じゃあお願いするよ」

ラルウィルは申し訳なさそうに言うと部屋を出た。



客人が来ている時はやはり話したいだろう。

その時に自分が出来る事をしていれば、ラルウィルは少しでもゆっくりとその人達と会話する事が出来る。


セシルの住まわせてもらっているという後ろめたさから出た気遣いだった。