目を丸くして驚いているリュエフは昼間とまた同じ表情をしていた。


ふいにふう、と息を吐きながら溜息をつくような、心なしか嬉しそうに口元を緩めるリュエフ。



「二回もエルちゃんには驚かされたな」


そして頭を下向ける。


「――全くほんまにそんなとこまで似とるんやから」


はあ、と溜息のように息を吐くリュエフだが、その声は穏やかで愛しげだった。


一体誰の事なんだろう?